かたぱんログ。

「お金は限られている、でもできるだけ人生を楽しみたい。」

歯の被せ物(クラウン)について考える。

歯には自信がありました。つい二ヶ月前までは、、
「8020運動」(80歳になっても、自分の歯を20本以上を)なんてちょろいと。

自分は小学生の時以来、虫歯になったことがありません。
特別なことはしていませんが、朝晩の歯磨きは(泥酔で帰宅する時以外は)欠かしません。夜は歯間ブラシも使用しています。また、半年毎に定期検診は欠かさずに受けています。
歯に関しては意識高い系です。

もちろんそれだけの理由ではなく、虫歯菌は小さい時に大人を介して移ると言いますが、幸いその影響を受けなかったのかなぁと推測しております。


そのように歯に自信があった自分ですが、二ヶ月ほど前に下顎の奥歯から強烈な痛みを発するようになりました。

その経緯と治療内容について書きます。

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歯に強烈な痛みが発生

 
最初は常時ではなく、奥歯でも食べ物を噛んだ時に稀に痛みが発生しておりました。
それが、徐々に間隔が短くなり、食べ物を噛んだときだけでなく、スポーツをした後や風呂に入っている時、そして仕事中など、時と場合を選ばずに痛みが発生するようになりました。

 

さっそく定期検診の予約を取り、かかりつけ医に相談をして見ました。
レントゲンや目視での検診をしてもらいましたが、「原因はよくわからない」とのことでした。
そしてしばらく様子見となりました。

 

その後も痛みは引くどころか、その間隔は短くなり、別の歯医者さんに検診に行く事にしました。いわゆるセカンドオピニオン
そこでもレントゲンなどを取って見てもらいましたが、原因は特定できず、ただし、歯茎にはがめり込んでいる事と、痛みの症状から、「歯に目には見えないヒビが入っているかもせいれない。」との診断でした。


「仮にヒビが入っているならば、神経を抜くか歯を抜く事になるが、原因が特定できない中、仮に原因が誤っていたら健康な歯に処置を行う事となりもったいないので、しばらく様子見というのも選択肢」とのお言葉を頂戴し、考えた挙句「様子見としました。」

 

そこからが、大変でした、、さらに痛みの間隔は短くなり、
冷たいものが強烈に染みるようになりました。そしてそのあとは温かいものが強烈に染みるようになりました。もう訳がわかりません。
そして最終的には顎が晴れてきました。そして歯茎から常時流血、、

 

途中、水を常に飲まないと痛みが引かないという事態に陥り、1日中ペットボトルの水を飲んでいました。(2リットル✖️3本)
仕事中の部長説明中もペットボトルの水を常に飲んでいるという始末。。
そして、早退して会社近くの歯医者さんに駆け込んだことも、、(サードオピニオン。診断はこれまでと同じ。)

 

歯の神経を抜く

最終的には、セカンドオピニオンに病院にて、神経を抜く「抜髄」をする事にしました。
歯に穴を開けて神経を根こそぎかきとるのですが、やはり内部で亀裂を起こしていたようです。

 

クラウンとコア

そして、本題ですが、歯に穴を開けた後には、「コアを入れ、被せ物(クラウン)」をします。
要は「歯が折れないように、芯を入れて硬い素材でガードしますよ。」と言うことです。

 

このコアとクラウンにはいくつか種類があり、
その選択に非常に悩み、情報収集に努めましたので、その結果を共有したいなと。

 

コアの選択ポイント

まずはコア。コアは主には「メタルコア」と「ファイバーコア」があります。

 

メタルコア

・銀合金で作られた土台。
・保険が適用されるため比較的安価(800円〜3000円)
・弾力性が低い。(よって残った歯やクラウンが折れてしまうリスクが高まる)
・金属アレルギーの心配がある。
・金属イオンが溶け出して歯ぐきが黒ずむ可能性あり。

 

ファイバーコア

グラスファイバーで作られた土台。
・保険適用外のため比較的高価(10000円〜20000円)
・弾力性、柔軟性がある。(よって仮に歯に力が加わったとしても折れづらい)
・金属アレルギーや金属イオンの溶け出しの心配がない。

 

後ほどのクラウンの選択肢の話にも繋がりますが、これ以上悪化させないこと、(できれば)二度と痛みを生じさせないことが第一優先です。それを重視して「ファイバーコア」を選択しました。

 

クラウンの選択より、コアの選択を重視される歯医者さんもいらっしゃるようです。
家を建てる時に土台となる基礎が大事なように、歯も土台が重要です。大地震(歯ぎしりや強い噛み合わせ)にも耐える必要があります。
また、クラウンと違って、コアは再治療が難しいようです。
ここはケチらずに行きましょう!

 

クラウンの選択ポイント 

次に、クラウンですが、
オールセラミック」「ゴールド」「メタル」「レジン」・・・
たくさん選択肢があるのです。。それぞれの特徴を説明していると膨大な情報量になってしまいます。

クラウンの選択にあたっても、これ以上悪化させないこと、(できれば)二度と痛みを生じさせないことが第一優先としました。

 

そこで、選択肢として残ったのが、
「E-max」と「ジルコニアオールセラミックです。
どちらも強度が高いセラミックを用いております。


なお、これらは保険適用外となるためとても高額となりますが、その他の選択肢を除外した理由は下記の通りです。
・虫歯の心配(メタル系は隙間ができるため虫歯になりやすいらしい。)
・亀裂の心配(レジンやハイブリッド系は強度が低いらしい。)

 

そして、いろいろなサイトで情報を収集して、時には、歯のお悩み相談というサイトで質問をし、「E-max」を選択しました。

歯医者・歯科の検索・相談|歯のねっと

 

E-maxクラウンを選択した理由

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「E-max」も「ジルコニアオールセラミック」もセラミックを用いております。
「E-max」は全体的にセラミック素材(スイスの会社が開発したらしいです。)を使用しております。一方、ジルコニア」は内側に高強度のジルコニアを、その外側にセラミックを使用しております。
価格は「E-max」が80,000円〜120,000円に対して、「ジルコニアオールセラミック」は100,000円〜150,000円となります。

 

ジルコニアは人口ダイアモンドとしても有名で、包丁や人工関節などにも使用される非常に硬い素材です。
そのため、最初はジルコニアを選択しよかと考えいました。


しかし、ある事実に気づいたのです

ジルコニアは内側だけであり、外側はE-maxの方が強度が高い。

ジルコニア自体は1000MPa(MPaはメガパスカル。曲げ強度の単位らしい。数字が大きいほど強度が高い。)ほどであるが、外側のセラミックは80〜120MPaです。
一方で、E-maxは全体が400MPaです。外側比較ではE-maxのほうが強度が高いのです。
また、人間の歯(天然歯)が350MPaほどであるため、とても天然歯に近い強度です。
よって、クラウンが欠ける心配が少ない、また噛み合わせる歯を欠けさせる心配が少ない。

この事実を踏まえ「E-max」にて治療を行いました。

 

さて、数年後、数十年後も期待通りの結果となるか、楽しみです。

なお、再発防止のため、寝る時にはナイトガード(マウスピース)を着けることにしましたので補足しておきます。