簿記二級合格への近道。(前編:情報収集と学習計画)
サラリーマンとして、営業や企画として仕事をしている中で「借方貸方」「BL」などのワードを聞くことがあります。
今までは「あー、会計関係のワードだな」程度で流していましたが、将来的にも必要な知識であると考え、重い腰をあげ簿記の資格を取ることにしました。
とは言え、生粋の理系人間。
まったく初めて触れる分野であり、勉強方法はネットなどの情報を調べて試行錯誤し、終始模索し、最終的には(ギリギリの点数で)日商簿記検定二級に合格しました。
(同時受験で三級も申し込んでいましたが、最終目標が二級であったため、いっそのこと全ての時間的資源を二級対策に集中させるため、二級のみを受験しました。無謀。。)
受験を思い立ってから受験日までは約二ヶ月間。
この短期間でどのように学習を進めていったのか、どのテキストを使用したのか参考までにお伝えしたいと思います。
おすすめテキストと問題集、および学習法については後編をご覧ください。
勉強開始時点で簿記の知識はゼロでした。「仕訳?なに??」のレベル。
そのため本屋で過去問を立ち読みしても、その難易度すらよくわからない。「簿記の試験に関する情報を集めないと、学習方針も立てられないな」と考え、まずはgoogleで「簿記 短期」と検索し、先人の方々の受験体験談を読み漁りました。
すると、下記の事実が見えてきました。
先人に学ぶ①:学習期間は少なくとも三ヶ月必要
学生時代でしたら、場合によっては、1日の大半を(場合によっては睡眠時間を)勉強に充てる事ができますが、社会人の場合は、1日あたりの勉強時間はせいぜい3、4時間程度かと思います。そうするとどうやら学習期間として三ヶ月は必要であるという事実が見えてきました。
一方、自分に残された期間は二ヶ月。
そこで上記の通りまずは「三級の受験は諦めること」と「土日は6、7時間の勉強時間を確保すること」でこの課題を克服しました。
ちなみに、学習期間中に、予期せず5日間ほど入院することになったため、幸か不幸か、さらに学習時間を確保することができました。(あの期間のおかげで合格できた?!)
先人に学ぶ②:要過去問だけの勉強は通用しない
世の中にある多くの資格試験の例に漏れず、過去問題を徹底的にやりこむことは重要です。
しかし簿記の試験には、簿記の基礎知識と簿記に対する考え方(少し説明が難しいのですが、例えば「その計算の意味は?」「なぜそのような表現をするのか?」などの観点です。)をしっかりと身に付けないと、変則的な問題に対応できないという事がわかってきました。うわべの知識だけでは合格は厳しいのです。
付け焼き刃勉強法は通用しない、テキストをしっかりと読み込むことが大事であると悟りました。「簿記二級合格への近道」というタイトルをつけておきながらアレですが、、テキストをショートカットする近道はありません。
先人に学ぶ③:電卓は良いものを
簿記試験は時間との戦いです。
限られた時間内に多くの問題をこなすには、最高の打感でかつミスタッチの少ない電卓が必要です。
自分が購入した電卓は「Canon のHS-1220TUG」
簿記試験に必要な「12桁表示」、計算結果を確認しやすい「大型で傾斜がついた液晶」、効率よく0を入力するため「00キーがあること」などの要素を兼ね備えており、多くの方がお勧めする簿記に最適な電卓です。
これは買って損しなかったと断言できます。(リーズナブルだし)
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ちなみに余談ですが、
さらに速さを追求するため、(右利きですが)左手での電卓操作もマスターしました。右手で電卓を操作する場合、ペンと電卓を交互に使用しないといけないので、効率が悪いです。
先人に学ぶ④:しっかりと学習計画を立てる
簿記試験に関する一通りの情報を入手できたと確信し、学習計画を立てることとしました。
スケジュールは以下の通り、
【スケジュール】
1ヶ月目 第1〜2週 :簿記三級のテキスト学習
1ヶ月目 第3週 :簿記二級(商業簿記)のテキスト学習
1ヶ月目 第4週 :簿記二級(工業簿記)のテキスト学習
2ヶ月目 第1週 :過去問題集(このあたりで入院。。。)
2ヶ月目 第2週 :過去問題集
2ヶ月目 第3週 :予想問題集
2ヶ月目 第4週〜前日:予想問題集、過去問題集で間違えた箇所の復習
+日々の通勤時間 :仕訳問題(予想問題集に付いてきたオマケ)
残された期間が限られていたため、かなり細かく計画を立てたのですが、スケジュールに具体性があることで学習の進捗状況を逐一チェックする事ができ、結果的にほぼスケジュール通りに進めることができました。
「具体性があるスケジュールって大事だな」と再認識しました。(でも、この学びは、その後の仕事では活きていない。)
なお、「過去問だけの勉強方法は通用しない」でも書きましたが、テキストの学習は大事です。ただし、過去問題の学習が試験の点数に直結することも事実ですので、全体の時間配分の比重は「過去問題、予想問題」に少し重きをおきました。
以上、「簿記二級合格への近道。(前編:情報収集と学習計画)」でした。
この後、「簿記二級合格への近道。(後編:おすすめテキスト/問題集と学習方法)」に続きます。
後で振り返っても「しっかりと計画を立てることは重要」だと思います。
これができていないとぐっと合格に近づきます。